――なるほど。最後の質問になりますが、生徒にはどのように書いてほしいと思いますか?
平山 基本的には好きなことを書くべきだと思いますよ。みんな人生も顔の形も、全部違うじゃないですか。だから自分が本当に好きだと思うものを書けばいいと思います。ただ、人に見せたり、講評してもらうときは、気をつけなければならないことが一個だけあります。
それはなにかというと「あ、それ、なにかの作品に似てるね」って言う人がいるんですよ。「あ、それ、スピルバーグの『激突』みたいだね」とか。そのタイプの助言だけは無視してください。絶対に無視して。その人は、あなたたちが書こうと思っている骨のおもしろさを、まったくわかってないまま言ってますから。
「なにかに似てるね」「昔あったよね」「この小説や映画にあったよね」というのは、まず無視してください。でないと、ホントにやる気なくなっちゃう。だって「もうすでにある」なんて言われたら、やだなって思うじゃないですか。おれはこれにだいぶ騙されてきました。5~6年も、その手の人にいじられたことがあって。「それ、なんとかじゃん」って言われるのはきついんですよ。
けっきょくそのアドバイスを無視したら、その言われた作品に似てしまうんじゃないかと思うかもしれません。でも、それでいいんです。コピーから入っても。コピーからオリジナルに到達して、それを凌駕すればいいことです。だから、その手の批判とかは無視していけばいいと思います。
(via naha)